官能性能というものがある。
バイクでもヤマハなんかは早くからこれを唱えてきた。
ハーレーやBMW、はたまたモトグッチといった外国産バイクの人気が衰えぬのも、
ひとえに絶対性能以外の官能性能を持っているからである。
個人的に、画面周辺までクッキリの写真が必ずしもいいとは思わない。
何故なら物を注視してる時、周辺は必然的にボケて見えている。
そして、写真で残したいものというのは注視するような素敵な光景なんだ。
ゆえに、周辺までクッキリといった写真はまるでトリミングしたように味気ない。
はっきり見えていればいいというものではないんだ。ま、これは女性ポートレートにも
言えることだけども。
写真は現実であると同時にイメージでなければならない。
上手にイメージが表現された写真だけが作品となり得る。
純水はまずい。だがちょっぴりミネラル分の入った水はうまい。
私はそんな写真が好きだ。
たまに、現実の光景より素敵な写真が撮れたりする。
だからカメラが好き。写真が好き。
「そこに山があるから」と登山する理由を訊ねられて答えた登山家のように
私は言おう。何故写真を撮るのか?「そこに奇跡があるからだ」と。
NEX-5を触ってみれば、その手触り、操作感、操作音にも官能性能が込められていることが分かる。
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