http://toyokeizai.net/articles/-/11548... 「格安デリヘル」に流れ着いた25歳女性の現実
「風俗嬢は超高収入」は過去の幻想である
「風俗嬢は超高収入」は過去の幻想
1980年代、1990年代の性風俗の全盛期を知る中高年の男性を中心に、この数年間の風俗業界の深刻な不況と、風俗嬢の収入の下落を理解していない方が多いです。
たとえば「風俗嬢は超高収入で、ラクして稼いでいる。消費と遊びが大好きな女ども」みたいな意識は、過去の栄光に基づいた時代錯誤な認識です。
風俗業界に大打撃を与えたリーマンショック以降、その傾向は特に顕著となって、現在風俗嬢の大半は中小企業のサラリーマンと同程度か、それ以下の賃金でカラダ
を売っています。カラダを売って中小企業のサラリーマン以下の賃金とは夢も希望もないですが、本当のことです。
風俗嬢たちがそのような厳しい状況なので当然、経営者たちも儲かっていません。風俗嬢への誤解と同じく、たまに「風俗経営者は女性たちから搾取して暴利を貪って
いる!」みたいな批難をする人がいますが、大きな間違いです。この10年間ほど、風俗業界から景気のいい話はまったく聞こえてきません。
そのような現状でも、風俗嬢と聞いて多くの人がイメージするのは、派手な化粧して複数のブランド物で派手に着飾り、ホスト遊びするみたいな華やかな若い女性でしょ
うか。そのような風俗嬢は、当然減っています。
歌舞伎町などの繁華街の活気が失われた原因のひとつは、堅実になった風俗嬢たちがお金を使わなくなったからです。理由は単純で、風俗嬢の可処分所得が減ったからです。
性風俗の単価が下がり、さらに男性客数は減ってしまいました。この数年の性風俗店は志願者の半数を断っている状態です。もう、人並みの女性では裸になっても稼げない
のです。
では実際に性風俗から弾かれた女性たちが、いかに厳しい状況になっているかを見てみましょう。
「薬物関係の施設に3年半いた。私がやっちゃったのはシャブ。クスリを抜いて立ち直る施設ですね。そこを出たのが半年くらい前、それからずっとここに住んでいるよ」
あきれ顔でそう語るのは、都内の格安デリヘル嬢である西村麗美さん(仮名25歳)。きれいな顔立ちで25歳と年齢は若いが、体型に難があり、かなり太っていました。西村さん
には助けてくれる家族も知り合いもいなく、デリヘルの待機所に半年間以上も住んでいる状態でした。所持金は常に3000円〜2万円程度で「貯金して部屋を借りるなんて無理、
夢みたいな話」と溜息をつきます。
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