上野 千鶴子さんの東大入学式での祝辞です。前半女性差別に触れた後、下に続いていく。 
   あなたたちはがんばれば報われる、と思ってここまで来たはずです。 
 ですが、冒頭で不正入試に触れたとおり、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。 
 そしてがんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください。 
 あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、 
 やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。 
 世の中には、がんばっても報われないひと、がんばろうにもがんばれないひと、がんばりすぎて心と体をこわしたひと...たちがいます。 
 がんばる前から、「しょせんおまえなんか」「どうせわたしなんて」とがんばる意欲をくじかれるひとたちもいます。   
 あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、 
 そういうひとびとを助けるために使ってください。そして強がらず、自分の弱さを認め、支え合って生きてください。 
 女性学を生んだのはフェミニズムという女性運動ですが、フェミニズムはけっして女も男のようにふるまいたいとか、 
 弱者が強者になりたいという思想ではありません。フェミニズムは弱者が弱者のままで尊重されることを求める思想です。   
 全文は→  
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31...    素晴らしい文章。この論理は敗者こそまじまじと実感しているが、あえて日本の最高学府、成功の道を歩む物にこの言葉を投げかける。
https://www.youtube.com/watch?v=SvGCDL78McE
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