今の天皇の立場を考えると、
権力なし、自由・プライベートなし、法的制限はあるのに、人権や選挙権などは無い。更に激務。
メリットと言えば、名誉、身辺警護、最高レベルの医療や食事、世話役が居る程度のこと。
かつての天皇とはまさに権力、権威、繁栄の象徴そのものであり、周りもこぞって皇族との血縁を強めようとした。
皇族に人格はそこまで必要なかったし、発言権や自由もそれなりにはあっただろう。
しかし今の象徴天皇制では、政治に関わる為、発言すらも著しく制限され、国の要請は断る事は出来ない。
国民の期待もあり、素行の悪い事は何一つ出来ず、常に愛想をよくし、優雅に優美に振る舞わねばならない。
要求される期待は清純派アイドルを遥かに凌ぎ、生涯に渡りその振る舞いを求められる。
もし素行不良でスキャンダラスな皇室になれば、権力が無い故に国民から愛想をつかされ、そうなれば天皇制が揺るぎかねない。
実は皇族は皇太子になる前であれば、その権利を放棄する事が出来るらしい。
今の天皇は一重に、その人の人格、人柱的精神に委ねられている。
何の旨味もない、生贄的立場に誰が進んでなりたがるだろうか?
天皇はおろか、皇室に嫁ぐことさえかなりのハードルがある。
象徴として、権力・権利、自由を奪い、過度な期待を押し付け、その存続を皇族の人格に委ねるのでは皇室は廃れかねない。
天皇制を続けたいのであれば、皇室をもう少し旨味のある存在、誰もが憧れたり、なりたいと思わせる存在にしなくてはいけない。
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