ある程度人生経験を重ねた人間なら、別に話したり触れ合ったりしてるわけでなくても、
隣に一緒にいるだけで落ち着く人間とか、落ち着かない人間がいることを知っているだろう。
あれも、相手のセロトニンやアセチルコリンの体外発散度の高低を感じ取っているから起きること。
特に、殺気を帯びているレベルの緊張感を帯びた人間からは「アセチルコリンエステラーゼ」という、
アセチルコリンを加水分解する物質までもが発散されているから、周囲にいる人間までもが
緊張で冷や汗をかかされるようなことになる。合気道開祖の植芝盛平氏などは、このアセチルコリン
エステラーゼの増減を感じ取って、日本軍の将校からの銃撃をかわすなどもしていたという。
(コリンエステラーゼの増減が感じ取れないベテランのマタギからの挑戦は断ったとも)
別に話したり触れ合ったりするまでもなく、ただそばにいるだけで精神の安定した人間の
落ち着きは感じ取れるし、感化されるとまでなれば、自分までもがその安定を獲得するに至る。
それはある意味「精神的に征服される」ということでもあるから、そういう相手から無闇に
なにかを学ぼうとしたりするよりも、相手に対して心を開くことこそが肝要となる。
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