
真面目にレスすれば、俺はこの言葉を「人間には、パンだけではなく心の栄養も必要なんだ」と捉えている。   
 かつてブラック会社に勤務し、サービス残業の毎日だった俺は「これじゃ、何のために生きてるか解らない」とボヤいた。 
 そしたらお袋が目をカッと見開いて、「バカこくな!食うために生きてるんだろうが!」と叫んだ。 
 俺は絶句し、返す言葉を失ったなー。 
 あの人はまさに食うのがやっとの極貧生活を送り、心が荒んだまま歳をとったんだよ。 
 そういう人間には、ご高尚なありがたいお言葉なんて、心に響かんし勝てんわなあ…   
 死んだ親父の書斎にコレがあったので若い頃に読んでみたが、かもめのジョナサンは食うだけの人生に疑問を持ち、飛行技術の向上と限界に挑むという姿が描かれていた。 
 ところが後書きにあった五木寛之の意見は、けっこう否定的だった。 
 「この物語は、食うという行為を軽く見ている」といった内容だった。 
 だわなあ。 
 苦労人の五木氏からすれば、ラブ&ピース精神のヒッピー文化から盛り上がったこの本は、賛同できんわなあ。   
 たしかに人生パンのみにあらずというのは贅沢な悩みだが、それでも俺は生きてる証が欲しいけどな。金だけじゃなくてな。 
 食える事のみに感謝して生き続けられるほど、こっちは人間が出来ていないし。 
 悪アガキ以外に、人生に何があるというんだよ。
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