日本の処女326万人、童貞380万人「失われた20年」で性交渉未経験の女性2.9%、男性5.8%上昇
木村正人 | 在英国際ジャーナリスト
2019/4/13(土) 19:59
海外の先進国に比べると日本の処女率、童貞率は非常に高い(ペイレスイメージズ/アフロ)
無職、非正規・時短雇用、低収入の男性ほど童貞が多い
[ロンドン発]バブル崩壊後、「失われた20年」に当たる1992年から2015年の間に、18~39歳で性交渉の経験がない日本女性(処女)が21.7%から24.6%に、日本男性(童貞)は20%から25.8%に増加しました。
30代の10人に1人は性交渉の経験がないと回答。無職、非正規・時短雇用、収入の低い日本男性ほど童貞が多かったそうです。
2010年時点で日本の18~39歳の処女は326万人、童貞は380万人と推定されています。30代の処女や童貞は156万人とみられています。
スウェーデン・カロリンスカ研究所の上田ピーター氏と東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学教室のサイラズ・ガズナビ氏らの研究チームの調査で分かりました。
研究チームは1987年から2015年に実施された7回の出生動向基本調査のデータ(1万1553~1万7850人)を用いて、異性間性交渉未経験の割合を算出しました。
その結果、30~34歳では1987年から2015年の間に処女は6.2%から11.9%に、童貞は8.8%から12.7%に増加。35~39歳では1992年から2015年の間に処女が4%から8.9%に、童貞は5.5%から9.5%に上昇していました。
25~39歳の男性では無職、非正規・時短雇用、低収入が、性交渉経験のないことと強い相関関係を示しました。
15年の出生動向基本調査では、これまでに一度も結婚したことがない18~34歳の男女のうち40%以上が一度も性交渉の経験がないと回答しています。
英国35~44歳の処女率0.5%
英国で行われた調査では、生涯を通じて異性の性交渉パートナーがいないと答えた女性の割合は19.8%(16~24歳)、2.6%(25~34歳)、0.5%(35~44歳)。男性はそれぞれ19.8%、5.2%、1.5%でした。
米国で行われた調査では、18歳以降に異性の性交渉パートナーがいないと答えた女性の割合は12.6%(20~24歳)、3.4%(25~29歳)、1.9%(30~34歳)、0.9%(35~39歳)。男性はそれぞれ14.4%、3.8%、3.1%、1.4%だったそうです。
オーストラリアでは、膣性交渉の経験がないと回答した女性は40%(16~19歳)、10.9%(20~29歳)、1.2%(30~39歳)、男性はそれぞれ35%、9.6%、1.8%です。
日本女性の処女率(上田氏らの研究論文より抜粋)
日本女性の処女率(上田氏らの研究論文より抜粋)
日本女性の処女率は30~34歳で1987年の6.2%から2015年には11.9%に、35~39歳では1992年の4%から2015年には8.9%にハネ上がっています。日本男性の童貞率も30~34歳で8.8%から12.7%に、35~39歳では5.5%から9.5%に上昇しています。
日本男性の童貞率(同)
日本男性の童貞率(同)
英米豪に比べると、いかに日本の処女率、童貞率が高いかが分かります。
性交渉未経験者の10人のうち8人は結婚したい
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