過去に複数の雑誌で“障がい者イジメ”について語っていたことで批判を浴び、
東京五輪開会式直前に演出チームを辞任した小山田圭吾氏(52)が、
騒動後初めて、取材に応じた。ノンフィクション作家・中原一歩氏のインタビューに120分にわたって答えた。
開会式の作曲担当を辞任した後は、関わってきた番組が放送を見合わせたり
楽曲の差し替えが次々と決定。8月にはフジロックフェスティバルの参加を見合わせるなど、
表舞台から姿を消している。
9月上旬、小山田氏は取材場所に黒のパンツに白の半袖シャツ姿で現れた。
精神的に追い詰められ、7キロほど痩せたという。小山田氏が言う。
「今回の騒動について、どこかのタイミングで、自分から説明をすべきだと考えていました。
また改めて謝罪の思いも伝えたかった。ただオリンピック・パラリンピックには、
僕のことで迷惑をおかけした関係者の方が大勢いらっしゃいます。
話をするにしても、全ての行事が終了したタイミングにしたいと考えていました」
騒動の発端は開会式の9日前、7月14日に組織委員会が演出チームのメンバーを発表したこと。
その一員に小山田氏の名前もあった。だがその直後、過去の雑誌のインタビューで、
障がいを持つ同級生へのイジメを、自慢げに語っていたことが明らかとなったのだ。
具体的には、次のような内容が雑誌に載っている。
〈全裸にしてグルグルに紐を巻いてオナニーさしてさ。ウンコを喰わしたりさ。
ウンコ喰わした上にバックドロップしたりさ(『ロッキング・オン・ジャパン』1994年1月号)〉
〈掃除ロッカーの中に入れて、ふたを下にして倒すと出られないんですよ(『クイック・ジャパン』1995年8月号)〉
ただ小山田氏は
「実は雑誌に掲載されたイジメについては、実際に僕が行ったものではないものも多い」
と言う。
ではなぜ実際に行ったものではないことも、得意げに語ってしまったのか。
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