意味がわかると怖い話

もういっこ作ってみた。



中古ゲーム屋でソフトを買った。
ＲＰＧを自分で作成して遊ぶという内容のソフトだ。

電源を入れると、セーブデータに前の所有者の作ったＲＰＧがあった。
主人公の名前は「ああああ」。
期待出来ない感じだったが、そのまま消す前にとりあえずそれを少し遊んでみようと思った。

しかし、とにかくゲームバランスが最悪だった。
スタート地点の町の人の台詞は未設定。
一歩歩くごとに遭遇するモンスター。
「ああ、子供が適当に作って途中で投げちゃったんだな」と思った。
唯一ほめられるのは、きれいな雪原世界のフィールド画面だった。

こんな駄作は消して新しいのを作るか……と思ったとき、僕は気づいた。

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