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怖い島・いわくつきの村・総合
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『殺生禁断』漁師のいない島 佐木島(さぎじま)
広島県の三原港の南、約4kmにある有人島が佐木島である。
その佐木島の向田野浦の海岸には、不思議な磨崖仏(まがいぶつ・天然の岩壁や巨石を素材とし、直接ノミを入れて造られた石仏)がある。
向田港の波打ち際にその花崗岩の巨岩が鎮座しており、その側面には磨崖和霊石地蔵(まがいわれいしじぞう)が彫られているのだ。
潮が干いたときこそ姿を現しているものの、満潮時には地蔵の肩のあたりまで沈んでしまう。なんとも場違いな設置に見えるが……。
巨岩は幅約4.7m、高さ約2.7m、厚さ約4m。西の面に舟形の輪郭内に地蔵菩薩が刻まれている。像高95cm。
頭部の背後には円光背が表現され、右手に錫杖を持ち、左手には宝珠を乗せている。また地蔵を挟む形で花瓶が浮き彫りにされている。
この地蔵は1300(正安2)年に平茂盛が仏師・念心に彫らせたものだという。さすがに700年以上もの前の作なので波による摩耗も見られるが、
いまだ精巧な刻跡をとどめている。
また銘文には『東西南北各1町(町=約109m)を未来にわたり殺生禁断(生き物を殺してはならない)』と添えられている。
この教えのとおり、佐木島では漁業は行わず、もっぱら麓の段々畑で栽培される柑橘類、メロン、スイカ、ワケギなどを特産品として出荷し生計を立てている。
漁師がいない島なんてそうそう類を見るまい。その言いつけを守った島民も実直である。
磨崖和霊石地蔵は県重要文化財に指定されている。
愛しきものたち 広島県三原市鷺浦町 向田野浦和霊石磨崖仏
http://blog.goo.ne.jp/pzm4366/e/232c0ea61461fe711950...
磨崖仏wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%A8%E5%B4%96%E4%BB%...
広島県の三原港の南、約4kmにある有人島が佐木島である。
その佐木島の向田野浦の海岸には、不思議な磨崖仏(まがいぶつ・天然の岩壁や巨石を素材とし、直接ノミを入れて造られた石仏)がある。
向田港の波打ち際にその花崗岩の巨岩が鎮座しており、その側面には磨崖和霊石地蔵(まがいわれいしじぞう)が彫られているのだ。
潮が干いたときこそ姿を現しているものの、満潮時には地蔵の肩のあたりまで沈んでしまう。なんとも場違いな設置に見えるが……。
巨岩は幅約4.7m、高さ約2.7m、厚さ約4m。西の面に舟形の輪郭内に地蔵菩薩が刻まれている。像高95cm。
頭部の背後には円光背が表現され、右手に錫杖を持ち、左手には宝珠を乗せている。また地蔵を挟む形で花瓶が浮き彫りにされている。
この地蔵は1300(正安2)年に平茂盛が仏師・念心に彫らせたものだという。さすがに700年以上もの前の作なので波による摩耗も見られるが、
いまだ精巧な刻跡をとどめている。
また銘文には『東西南北各1町(町=約109m)を未来にわたり殺生禁断(生き物を殺してはならない)』と添えられている。
この教えのとおり、佐木島では漁業は行わず、もっぱら麓の段々畑で栽培される柑橘類、メロン、スイカ、ワケギなどを特産品として出荷し生計を立てている。
漁師がいない島なんてそうそう類を見るまい。その言いつけを守った島民も実直である。
磨崖和霊石地蔵は県重要文化財に指定されている。
愛しきものたち 広島県三原市鷺浦町 向田野浦和霊石磨崖仏
http://blog.goo.ne.jp/pzm4366/e/232c0ea61461fe711950...
磨崖仏wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%A8%E5%B4%96%E4%BB%...
山の神と人間がともに食事する『神人共食』の神事 蓋井島(ふたおいじま)
蓋井島は山口県下関市吉母の北西約6kmの響灘に浮かぶ島だ。古くから海上交通の要衝として九州や大陸方面との交流があり、
神功皇后にちなんだ地名が島内に多いことから大陸との関係を思わせる。
周辺海域は海流の影響も手伝い海産物の宝庫で、アワビ、サザエ、ウニなどの海の幸が豊富に採れる。
蓋井島にとって特筆すべきは、伝統行事である『山ノ神神事』である。これが3日間にわたって行われる。
『山ノ神』の森で6年ごと(辰年と戌年のみ)の11月に催される神事で、日本古来の山神信仰の原型を残すものとして、
全国の民俗学の研究者たちがこぞって取材しにやって来るほど非常に貴重とされている。
その概要はこうだ。
集落の裏手にある原生林の中には、普段は枯れ枝を拾うどころか、決して足を踏み入れてはならない神聖な森がある。ここに神霊が宿ると信じられているという。
地元ではその森を単に『山』と呼び、『一の山』から『四の山』まで4つに定め、それぞれの山にはそれぞれの『山の神』がいるとされている。
神事の1日目は、まずは神迎えの日。山ごとに決められた『当元家』がそれぞれの山で神事を執り行う。
当元は代々世襲され、山の神に奉仕する慣わしで、これを『山の組』と呼ぶ。
神事の準備は島民総出で森の道づくりや山さらい、祭礼用具の作製などが行われ、古くからの伝承・風習に基づき進行していく。
2日目には晴れて、『山の組』に属する人々および神宮が山の神をもてなし、ともに食事をする。この神事の肝だろう。
3日目は神送りの神事で、ふたたび山へ帰ってもらうためのものである。
別スレ『地域の伝説やまじない・風習』の>>90でも書いたが、石川県奥能登の農家に伝わる民間信仰『アエノコト』もまた神(ここでは田の神)を招き入れ、
熱烈に歓待し、その神が口にしたとされる膳のお下がりを頂くということは、神と同じものを食べることで神の霊力を人間の体内に取り込み、そして守護を得る。
これは民俗学でいう『神人共食』の儀礼を意味する。神社で行われる祭典後の直会で、お供えしていた御神酒を下げて一同で飲み合うのも、共食の考え方に基づいている。
それどころか、よく母親や祖母の世代が口癖のように言った、「頂いたお土産やお菓子は、先に仏壇のご先祖に供えてからお上がりなさい」という考えも同義であろう。
神人共食というと、なにか仰々しくておっかないイメージがあるが、実際はわりと賑やかに飲み食いしているにすぎない。へべれけになれば見えざる神もそっちのけかも
しれない。日本の神々は怒らせたら怖いが、里に下りて来られたら一緒に食事させてくれる懐の広い庶民派が多いのかもしれない。
なお、この『山の神』の森は1960(昭和35)年、国の重要有形民俗文化財、『山ノ神神事』は1970(昭和45)年、市の無形民俗文化財に指定され、
2009年、同神事は、国土交通省が定める『島の宝100景』に選ばれている。
蓋井島ホームページ〜ようこそ蓋井島へ〜
http://www.futaoi.com/index.htm...
山口県/中山間地域づくり推進課/離島・蓋井島
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a11500/island/futaoijima.h...
城山蓋井島(しろやま)・大山(おおやま)山口県下関市
http://houshizaki.web.fc2.com/ooyama-siroyama.ht...
☆のりのり小屋☆ ☆山の神神事☆
http://ameblo.jp/min0monta/entry-11423909162.ht...
Blue'n BLUE bLOG 蓋井島「山ノ神神事」のお手伝い
http://blog.blue-n-blue.com/?eid=56855...
Blue'n BLUE bLOG 「山ノ神神事」お手伝い2日目
http://blog.blue-n-blue.com/?eid=56869...
Blue'n BLUE bLOG 「山ノ神神事」お手伝い最終日
http://blog.blue-n-blue.com/?eid=56938...
奥能登アエノコト 田の神をもてなす、奥能登の伝統行事
http://www.ricepaper88.com/backnumber/vol05/matsuri...
日本政策研究センター アエノコトに見る「農の多面的価値」
http://www.seisaku-center.net/node/54...
神社本庁 おまつりのいろは 直会について
http://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/matsuri/index8.htm...
蓋井島は山口県下関市吉母の北西約6kmの響灘に浮かぶ島だ。古くから海上交通の要衝として九州や大陸方面との交流があり、
神功皇后にちなんだ地名が島内に多いことから大陸との関係を思わせる。
周辺海域は海流の影響も手伝い海産物の宝庫で、アワビ、サザエ、ウニなどの海の幸が豊富に採れる。
蓋井島にとって特筆すべきは、伝統行事である『山ノ神神事』である。これが3日間にわたって行われる。
『山ノ神』の森で6年ごと(辰年と戌年のみ)の11月に催される神事で、日本古来の山神信仰の原型を残すものとして、
全国の民俗学の研究者たちがこぞって取材しにやって来るほど非常に貴重とされている。
その概要はこうだ。
集落の裏手にある原生林の中には、普段は枯れ枝を拾うどころか、決して足を踏み入れてはならない神聖な森がある。ここに神霊が宿ると信じられているという。
地元ではその森を単に『山』と呼び、『一の山』から『四の山』まで4つに定め、それぞれの山にはそれぞれの『山の神』がいるとされている。
神事の1日目は、まずは神迎えの日。山ごとに決められた『当元家』がそれぞれの山で神事を執り行う。
当元は代々世襲され、山の神に奉仕する慣わしで、これを『山の組』と呼ぶ。
神事の準備は島民総出で森の道づくりや山さらい、祭礼用具の作製などが行われ、古くからの伝承・風習に基づき進行していく。
2日目には晴れて、『山の組』に属する人々および神宮が山の神をもてなし、ともに食事をする。この神事の肝だろう。
3日目は神送りの神事で、ふたたび山へ帰ってもらうためのものである。
別スレ『地域の伝説やまじない・風習』の>>90でも書いたが、石川県奥能登の農家に伝わる民間信仰『アエノコト』もまた神(ここでは田の神)を招き入れ、
熱烈に歓待し、その神が口にしたとされる膳のお下がりを頂くということは、神と同じものを食べることで神の霊力を人間の体内に取り込み、そして守護を得る。
これは民俗学でいう『神人共食』の儀礼を意味する。神社で行われる祭典後の直会で、お供えしていた御神酒を下げて一同で飲み合うのも、共食の考え方に基づいている。
それどころか、よく母親や祖母の世代が口癖のように言った、「頂いたお土産やお菓子は、先に仏壇のご先祖に供えてからお上がりなさい」という考えも同義であろう。
神人共食というと、なにか仰々しくておっかないイメージがあるが、実際はわりと賑やかに飲み食いしているにすぎない。へべれけになれば見えざる神もそっちのけかも
しれない。日本の神々は怒らせたら怖いが、里に下りて来られたら一緒に食事させてくれる懐の広い庶民派が多いのかもしれない。
なお、この『山の神』の森は1960(昭和35)年、国の重要有形民俗文化財、『山ノ神神事』は1970(昭和45)年、市の無形民俗文化財に指定され、
2009年、同神事は、国土交通省が定める『島の宝100景』に選ばれている。
蓋井島ホームページ〜ようこそ蓋井島へ〜
http://www.futaoi.com/index.htm...
山口県/中山間地域づくり推進課/離島・蓋井島
http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a11500/island/futaoijima.h...
城山蓋井島(しろやま)・大山(おおやま)山口県下関市
http://houshizaki.web.fc2.com/ooyama-siroyama.ht...
☆のりのり小屋☆ ☆山の神神事☆
http://ameblo.jp/min0monta/entry-11423909162.ht...
Blue'n BLUE bLOG 蓋井島「山ノ神神事」のお手伝い
http://blog.blue-n-blue.com/?eid=56855...
Blue'n BLUE bLOG 「山ノ神神事」お手伝い2日目
http://blog.blue-n-blue.com/?eid=56869...
Blue'n BLUE bLOG 「山ノ神神事」お手伝い最終日
http://blog.blue-n-blue.com/?eid=56938...
奥能登アエノコト 田の神をもてなす、奥能登の伝統行事
http://www.ricepaper88.com/backnumber/vol05/matsuri...
日本政策研究センター アエノコトに見る「農の多面的価値」
http://www.seisaku-center.net/node/54...
神社本庁 おまつりのいろは 直会について
http://www.jinjahoncho.or.jp/iroha/matsuri/index8.htm...
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