ヒルが降ってくるのでご用心
奈良県十津川村で聞いた話。
ド田舎では、雨が降ったあと、うかつに木の下に立ってはいけない。
葉や枝にはヒルが潜み、生物が真下に来るのを待ち構えているのだ。
安易に木の下に行こうものなら、ヒルが降ってきて、
気づかないうちに服から露出した肌に吸い付いていることがあるらしい。
(どうやってヒルが獲物を判別するかまでは知らん。蚊の性質と一緒か?)
これ、現地の人なら常識。
なぜ木の上にヒルが? と地元の人に聞いたところ、こんなカラクリを明かしてくれた。
野生のイノシシはヌタ場と呼ばれる沼地でよく戯れる。
身体に付着したダニやノミなどを取り除くために、泥遊びする習性があるのだ。
その際に、沼地に潜む無数のヒルがイノシシに取り付く。ヒルに血を吸われると、
むず痒くなるものだから、木の幹でこすりつける。
そのときにヒルはイノシシから離脱し、木に移るのだという。
特に雨が降った直後は、水分を吸収したヒルが活発になり、
次なる獲物に取り付くべく待ち伏せするそうだ。
山での遭難におけるサバイバルテクニックの1つとして、憶えておいて損はない。
※画像は韓国で食用として珍重されるユムシ。思いっきりグロいね。
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