素人さんから聞き集めた話ばかりなので怖さを求める人には
物足りないかもしれませんがさすがに体験した怖い話となると
そうそうそんな人いなかったので温かい目で見守っていてください。
あんまり怖くない体験とかでも、そのまま埋もれさせてしまうのは
もったいないと思うので他のスレだとハードル高くて書けなかった人なども
ぜひ、このスレ使ってください。
「ビーチボール」長崎県
バイトの後輩だった女の子の話です。
大学生の頃、地元にほとんど誰も泳がない穴場の海水浴場があるから行かないか
と誘われてグループで入江にある小さな海水浴場に行ったんです。
周りに民家もなく林を抜けた少し奥まった所に波の穏やかな小さな砂浜があり
聞いていた通り、私たち以外に誰もいませんでした。
到着してお昼を食べ終わると、すぐにみんなで大盛り上り。
まるで私たちだけのプライベートビーチのような気がして遊んでいました。
気がついたら、すでに日が傾き始めている時間になっており
海から上がり、近くにテントを設置しキャンプの準備を終えると
私ともうひとりの子が留守番で、他のみんなは少し離れた街まで買い出しに出かけました。
2人しかいなくなった砂浜は今までの喧騒が嘘のように静まり返えり
黄昏色に染まった砂浜と海が何か物悲しくさせていました。
いっしょに留守番することになった子が「少し泳がない?」と誘ってきたのですが
地元出身の子に潮が速くなるから日が暮れ始めてからは絶対海に入らないようにと
注意されていたので制止すると、彼女はふてくされたまま波打ち際を歩いて散歩に行きました。
みんなの帰りを待つあいだ、ぼっーと真っ赤になった海をしばらく眺めていると
沖の方をビーチボールが左右に揺れながらプカプカ浮いているが見えました。
まるで誘うように不規則に動く、そのビーチボールを眺めているうちに
今思うとおかしい事ですがその時は何故かあのビーチボールがなきゃ
どうしても困るような、そんな衝動に駆られて、友達にはあんな事を言っておきながら
海に入り泳いで取りに行ってしまいました。
沖に向かい泳ぎ始めて25mぐらいだろうかビーチボールまで近づいた時、
ボールの向こう数メートルの所に逆光で、はっきり見えなかったが人のような物体が浮いているが見えた。
「あれ?散歩じゃなかったのかな」と一瞬、友達かと思い。砂浜の方を振り返ると
波打ち際を歩きながら戻ってくる友達が見えた。
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