ピエール・カルダンは、日本の今の若い人たちにはあまり
知られていないのかもしれませんが、団塊の世代だとほとんど
の人が知っているのではないでしょうか。
60〜70年代のファッション好きの間ではピエール・カルダンは
あまりにも有名ですし、業界に与えてきた影響も計り知れない
ほどの人です。
ピエール・カルダンですが、やはりカルダンといえば
ライセンスビジネスなのでしょう。それによって巨万の富を
築き上げ、フレンチドリームを実現したのですから。
ライセンスとは何か簡単に説明しますと、海外・国内の企業や
デザイナーとの間の契約に基づいて認められた、ブランドや
デザインの使用権、生産・独占販売権等のことを意味します。
要するに、ピエール・カルダンの名前とそのイメージを
使用してもいいよ、というのがライセンスです。
カルダンはファッション関係はもちろん、カーテン、シーツ、
スリッパ、タオル、自転車など、ありとあらゆる商品にカルダン
のロゴを付けました。結果、カルダンは巨万の富を手にするの
ですが、大量生産によってカルダンのネームバリューは陳腐化
し、拝金主義は下品などと言われ、ラグジュアリー感も失うこと
になるのです。
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