>>142 レーダーの基本から説明すべきかな。
レーダーと言うのは電磁波の放射と反射、その時間差で反射物までの(この場合は飛翔体)までの距離・高度を計測するものだ。
しかしこれだけだと雲や波、島、ゴーストと呼ばれるソコには存在しないはずの反射もスコープ上に投影されてしまう。
これら反射物をの反射の強弱、移動速度、高度などのフィルターを掛ける事で探知・追尾を容易にするためソフトウエアが使われている。
(ECM対処も周波数の変更を除けば基本的には、これらフィルターの数値を変更する事で行われる。)
しかし、弾道弾の飛翔パターンは、通常航跡と異なる。
例えばボールを上に投げるのと水平に投げるのでは、ボールの飛び方が異なるように。
位置情報の微弱な変化、高度の急速な変化など弾道弾はその飛翔パターンが異なる為、通常のソフトでは探知・追尾が難しい。
MD用ソフトは、その点弾道弾の探知・追尾に特化している。
蓄積したデータから位置・高度を予測し、指向性の高い電磁波を予測した場所に放射、反射によって以降の位置と高度を再予測し追尾する。
(これには弾道弾が電離層に到達した際の失探・再突入時の探知に必要な位置・高度予測も含まれる。)
これを踏まえたうえで、弾道弾迎撃と艦隊防空の探知・追尾が同時に行えるか、と考えれば分かるんじゃないかな。
もちろん、MD任務艦に搭載されたESSM、SMなどはデータリンクで他艦から統制可能。
しかし自艦で艦隊防空は出来ない。データリンクによる艦隊防空任務への参加が可能、という点では君の発言は正しい。
(艦隊に他のイージスシステム・データリンク搭載艦がいる場合限定だけどね。)
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