論点を整理すると、戦争だろうがなかろうが
他国の領空を通告なしで飛行する事は禁止されている。これは原則
でも民間機、つとに旅客機について各国は民間機の安全に考慮を払う義務がある。
安全というのは命の安全、つまり撃墜しない努力の事だ。
領空侵犯した民間機を、それも旅客機を落とした国が泣きを入れずに済む事は
過去にもなかったしこれからもないと思うぞ
民間機の安全について妥当な注意を払うべき事は明文化されているぞ。
1984年改定のシカゴ条約三条d項だな。
その後の第四条の乱用するなとの記述で民間機の軍事利用を規制しようとしている。
シカゴ条約改定以前も領空侵犯を理由に民間機を撃墜した事件で
撃墜側が非難を無視して謝罪もしなかった事例はソ連だけ
周辺国はレーダーと交信を必ずヲッチしている。
撃墜を選択する前に民間機かどうかの確認と明示的な警告を行うも
強制着陸の指示に従わない、或いは逃走を図ろうとした。
まで行かないと撃墜の判断は下さないのがふつうだがそれでも非難は免れない。
リビア航空機撃墜事件では逃走と判断しての撃墜だったが
イスラエルへの世論の非難は半端ではなく謝罪して賠償を約束させられた。
指示に従わない・・についても迎撃側には努力の証明が要る。
無線に応じない旅客機にはコクピット斜め上に迎撃機を接近させる。
全部の無線機が壊れて航法装置も出たらめでも
パイロットが寝てるか死んでるかしなければ必ず警告に気付く所までする。
相手が旅客機なら何処の国も此処までやると思う。
ヨーロッパや中東では何処かの国の領空を飛ばなければ
何処へも行けない国ばっかりだから周囲を公海に囲まれた日本とは感覚が違うと思うよ。
逆に警告ナシの撃墜ってのもある。
公海上のキャセイパシフィック機を中国が撃墜した奴。
こんなのが相手では国際規則なんかお構いなしだから落とされ損。
公海上の民間旅客機を何故警告もなく撃墜したのだか謝罪どころか説明も無かったそうな。
ただし、賠償には応じたらしい。
結局、国際条約に明示された罰則はないから
国際世論の非難と各国の措置が怖くない相手には何の効力も無い事は周知の事実。
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