その3
もう1つの方向はあくまでも撮影用レンズからの画像情報を得て撮影するという
方向です。撮影用レンズの結ぶ像を何らかの方法で記録媒体と同じ形で入手する
ことを模索しました。結論としては鏡を用いて撮影用レンズが記録媒体上に結ぶ
画像を別の場所に表示させるということでした。世界で最初の一眼レフとされる
旭フレックスはまさにこの方法を採用しました。鏡に反射させて結像させること
から旭光学のレフレックスカメラなので旭フレックスと名乗ったのです。
この段階は結像した画像は肉眼で見るのと上下左右同じかと言えば違いました。
カメラの構え方によっては滝の水は下から上へ流れ、時計なのに反時計回りにな
りました。これは決して使いやすいものでは有りません。そこで像を上下左右とも
肉眼で見たようにするために5角形のプリズムを用いてファインダー像を結ばせる
ことが行われました。いわゆるペンタプリズムの採用です。旭光学ではこのことを
きっかけに「旭フレックス」から「旭ペンタックス」と名称を変更しています。
一眼レフはペンタプリズムの有無に関係なく。レフレックス機構を持ったカメラに
対する名称だったのです。
ここまではよろしいでしょうか。
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