その5 
 では、他に差はないのかといいますとフィルム時代の一眼レフを含めた一眼レフ 
 とデジタル一眼ではいくつかの差異が認められます。 
 フィルムカメラとデジタルカメラで決定的に違うのはフィルムカメラでは撮影し 
 たデータは記録媒体であるフィルムに直接記録されるのに対してデジタルカメラ 
 では記録媒体の得た情報をメモリー機能を担う媒体に書き込みます。ただしこの 
 点は、デジタル一眼レフもデジタル一眼も同様ですから、両者の差異にはならな 
 いと考えられます。 
 では、両者の差異はどのような点でしょうか。 
 デジタル一眼レフは最終的な撮影データを記録する過程以外はフィルムカメラと 
 同じ過程をたどるのに対してデジタル一眼は異なる過程をたどるという点に差異 
 が認められます。デジタル一眼レフでは撮影直前まではフィルム一眼レフと同じ 
 プロセスになります。最後の記録の対象がフィルムではないことからシャッター 
 を閉じたあとで電気的な処理が行われCFカード等にデータが記録されます。 
 CMOS等をフィルムにすればフィルムカメラになり得る構造ということです。 
 一方、デジタル一眼カメラでは常時記録媒体が得ているデータを見ています。 
 撮影時には記録媒体に行くデータを遮断してからシャッターを作動させるように 
 なっています。つまり一眼レフとはプロセスが全く異なるのです。 
 その4でも申しましたがこのように差がある両者なのです。同じ目的を別の方法 
 で実現している両者は同じ一眼なのです。撮影レンズの情報を鏡を用いて確認す 
 るか電子情報で確認するかの違いであり、一眼という点では差はないのです。   
 ここまではよろしいでしょうか。
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