80年代にAF化した際に レンズの設計方針が変わった。
MFの時代はひたすら光学性能を追求すれば良かった。
しかしAFの時代になると「合焦速度」が問題となり
「光学性能は良いが重たい」レンズを使うのが困難になった。
単焦点レンズについては光学的には70年代後半で既に完成の域に到達したと思う。
その後の設計変更はもっぱらAF化対応だった。
ズームについては 非球面レンズやEDレンズの普及により その後も性能の向上はあった。
また焦点距離を変えた際焦点位置が変わってもかまわないといういわゆる
「バリフォーカルレンズ」形態になることによって
設計はずいぶん楽になっただろう。AF一眼レフなら撮影時にカメラが自動的に合焦するから。
ズームレンズの歪曲補正に関しては光学的には後退している。歪曲収差については
デジタル的に補正できるという観点だろう。パナソニックは特に割り切りがすごい。
この5年間ほどの進歩はコーティングだと思う。各社いろいろ名前を付けているが
ニコンの「ナノクリスタルコーティング」と大同小異の技術だ。
パナソニックは遅れていて 最近ようやくコーティングを改良しだした。
(従来のパナソニックのレンズは逆光に弱い、デジタル時代のレンズなのに)
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