キヤノンとニコンがデジタル一眼レフに搭載している高級センサーを
ミラーレスカメラに採用する。一眼レフの強いブランド力と収益力から
需要の食い合いを恐れて高性能センサーの転用に消極的だったが、
ミラーレスの市場の広がりを看過できなくなった。両社はこの戦略を転換し、
これまで一回り小さいセンサーを使っていたミラーレスにフルサイズ品を搭載し
今年後半にも市場に投入する方針だ。両社とも2019年に発売する当初計画を前倒しする。
フルサイズセンサーのミラーレスはソニーが20万〜30万円前後で発売しており、
両社はこれを勘案するとみられる。
先の平昌冬季五輪ではソニーがミラーレスの保守サービス拠点を初めて設置した。
キヤノンやニコンほどではないがソニー機を採用するカメラマンがいたため。
一眼レフによる2社の牙城に風穴が開き始めた。
キヤノンはミラーレスに消極的で12年に最後発で参入した。
2年ほど前から方針を変え、10万円以下の低廉なミラーレスを相次ぎ発売している。
17年は国内販売台数シェアで2位。入門機で足場を固め高級機市場に参入する。
ニコンは15年以降ミラーレスの新製品を発売していない。経
営不振から一眼レフに集中しミラーレスは出遅れた。
フルサイズ品の投入で巻き返したい考えだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28850970R30C18A3...
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