あなたは死刑囚にならない自信ある?
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029 2018/03/20(火) 12:31:58 ID:wdcBTUDNdc
オウムは、様々な手法を駆使して、信者の心を支配し、教祖を絶対的な存在と教え込むことで、一人ひとりが自分自身で考える力を奪っていった。彼らも、教祖からの指示を、どう実現するか、という手段については考える。しかし、その指示そのものが正当であるか、倫理にかなっているか、などは考えない。
教団では、麻原は6つの神通力を体得していることになっていた。その1つに、「他心通」と呼ばれ、他人の心を読み取る力がある。ところが、麻原は教団内にスパイが入り込んでいると疑い、麻酔薬を使って反覚醒状態にしたところで話を聞き出す「ナルコ・インタビュー」で信者のチェックを行ったり、スパイと思い込んだ信者を凄惨な拷問で自白させようとした挙げ句に殺害した事件もあった。本当に「他心通」があるなら、スパイがいればたちどころに分かるはずである。そういう矛盾を矛盾と思い、考えることをしないのが、オウム信者だった。
「体験」で信者の心をコントロール
そのような心理状態を作り上げるのに、とりわけ役に立ったのが、様々な「体験」だった。信者達の中には、激しいヨガの行法で肉体が極限状況に追い込まれたり、教祖が額に当ててくれた指に集中している際に、光などの幻覚を見たり、熱いものが体の中を上昇するような感覚を味わうなどの「体験」をする者がいた。こうした「体験」は、伝統仏教の修行者でも体験している人はいる。だが、伝統仏教では、そうした「体験」に惑わされないように戒められる。ところがオウムは、これを「神秘体験」と位置づけ、教義や修行法の正しさを示し、教祖の特別なエネルギーを証明するものだとしてきた。
自身の体で経験した信者は、家族がオウムのいかがわしさなどを指摘しても、聞く耳を持たない。むしろ反発し、教団に入れ込んでしまう。そのうえ、信者は容易に教団から自ら離れることができない。坂本事件以降、サリンやVXを使った事件、強制捜査が始まってからの都庁爆弾事件に至るまで、多くの事件に関わってきた中川智正死刑囚などは、その典型だ。
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