「萌え」という言葉がアニメなどのキャラに対する言葉として定着したのは最近だけど、その概念自体はけっこう昔からある。
記憶にあるのは聖闘士星矢やサムライトルーパーやシュラトかな。
この頃「萌え」ていた主体は女だった。
今は一般的に「腐女子」と呼ばれているが、要は美形の男キャラ同士にホモ行為をさせる妄想を滾らせて同人誌を量産していた。
普通の熱血アニメだろうとなんだろうと構わずに、男同士のカップリングを妄想しては刺しつ刺されつのエゲツナい漫画を描いては同類とやり取りして興奮していた。
言ってはなんだが、今の男性ファンが女キャラでエロ妄想しているのと大差ないとは言えない。もっと酷かった。
今は裾野が広がって薄まっている印象を受けるが、いまでも変わらずに居るだろう。
「さまざまなタイプのキャラを配置して、ファンに勝手に妄想させることで作品が売れる」と言うのが、意図せず好調だったため、
その後の作品には「作品内での存在意義は薄いが妄想しやすいキャラ」を数多く配置するのが売れる近道となった。
具体的にどれとは言わないが、ラノベ原作のアニメなんかはその傾向が顕著。
巨乳・貧乳・お嬢様・幼馴染・幼女・お姉さん・大人・ドジッ子・ツンデレetc・・・。
どう考えても作品のストーリー的に要らんだろうというキャラも多い。そういうのを数多く配置したのが「萌え系」として認識される。
この方法は、ジャニーズやモーニング娘、AKB48などでも応用されている。
同じ系統の複数人を揃えるのではなく、違ったタイプをたくさん一つのグループにぶち込めば、ファンはどれかには引っかかる。
そうすることでグループ自体のファンにもなるという事だ。
この方法が非常に有効だと俺が気付いたのは、実はとんねるずの企画だった「野猿」だ。
とんねるず以外全員素人を使っているのに、グループにした途端に各メンバーにファンがついた。
素人に毛が生えた程度のキャラクターでも、まとめてセット販売すればけっこう売れると秋元康が確信したのもこのグループだろう。
芸能界に出す以上、最低限のスター性が必要とされていた時代はここで終わった。
スター性が無くとも、まとめればお得感があって売れる(可能性がある)。
アニメやゲームの萌え系も、作品としての完成度はさておいて、キャラ人気で売ろうという魂胆が見え透いている。
返信する