時差出勤は時差始業を意味する。 
 あっちの会社は9時始業。こっちの会社は10時始業。そっちの会社は8時に始業している。 
 これは非常に面倒であり、仕事に差し障りがある。 
 取引先の時間をいちいち確認しなければならないという事も十分あり得る。手間。無駄作業の発生。 
 もちろん終業時間も時差がある。 
 こちらの終業の一時間前には取引先の代表電話は終業案内。こんな不都合が出てくる。 
 日本において時差出勤が根付かないのは、そういう難点があるから。   
 もちろん時差出勤はラッシュや食事時間帯の飲食店混雑緩和には有効だが、 
 なぜほとんどの会社が同じ時間に始業して同じ時間に昼食で同じ時間に終業かと言えば、「取引」「連絡」があるからだ。 
 1・2時間ぐらい慣れればどうってことないと思うだろうが、これが締日やギリギリのスケジューリングでは響いてくる。   
 俺が問題視するのは、物理的に「人」が東京一極集中している現状だ。 
 ネットなどに代表される通信機器の発達により、会議ですら世界中に散っていても出来るようになっている。 
 人が物理的に東京に集中しすぎていることがラッシュや昼食時混雑の原因になっているのだから、 
 それが分散化させればサマータイムや時差出勤を導入せずに解消される。   
 「仕事ってのは実際に顔を合わせてするものだ」という古い固定観念に縛られた老齢世代が消えて行けば、 
 ネット上で仕事(連絡・取引)する人が増えていくだろうか、「東京都で仕事をする」という事に縛られなくなるだろう。 
 時間はかかるだろうが、少子化も手伝って、いずれ自然に解消される。 
 慌ててサマータイムや時間差出勤を導入しなくてもよろしい。
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