
血統を重視し過ぎてもハプスブルク家のような遺伝障害を招くし、 
 DQNの産めや殖やせやを野放しにし過ぎても民度の低下を招く。   
 両方の問題を同時に抑制するために、日本では士農工商のなだらかな序列のうちで、 
 上の身分ほどより血統を重んじ、下に行くに連れて適当でよくする慣習を布いた。   
 士分以上は養子縁組も近い血筋や身分の相手に限り、嫡流の血筋に嫁入りする女も 
 なるべく近い身分であるべきという、ほぼカースト制と同等の規制があった一方、 
 貧しい百姓なら盆踊り後の野合で身ごもった子供を誰と言わず適当に育て、 
 家の血筋が方々でブツ切れになるようなこともザラにあった。   
 上流の身分ほど血統を重んずる慣習の頂点として君臨していたのが天皇であり、 
 故に女系も厳禁とされて来た。朝廷がまるごと政治的な実権を失った武家時代以降も 
 その程度の役割は果たして来たために、日本人の民度が保たれる箍でもあり続けて来た。   
 天皇が金も権力もろくに持てないで来た時代がもう800年以上に上る手前、 
 日本人が血統を守ろうとすることが「利権のため」などという主張は全く当たらない。 
 「民度のため」「文化水準の高さ」のためでこそあるのだから、他国はともかく、 
 日本の血統主義を不純なものとして非難する謂れはどこにもないといえる。
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