ちょっとスレタイから脱線するが、不思議で、ちょっと文学的な夢をたまに見る。
そこは自分の知らない土地。はるか向こうに山があり、手前には岩場の隆起した見晴らしのいい景色が広がっている。
あたり一面はエメラルドグリーンの水で満ち、まるで鏡面のように澄んでいる。
湖みたいだが、直感でその土地は『水没』したんだとわかる。水深5〜10メートルはあるものの、底がはっきり見えるほど水はキレイだ。
その湖底?を、巨大でまるまる太った魚が群れを成して泳いでいる。岩場の陰には、これも巨大なサザエみたいな貝が蠢いている。
貝なんかひと抱えもあるジャンボサイズで、ちょっとグロテスクだ。そんなのがゴロゴロいる。
潜って、「獲ったどー!」をやれば、さぞかし気分爽快なんじゃなかろうか。
が、リアルのおれは、あまり泳ぎが得意ではない。というか、自分の足が届かない深さはすごく不安を憶えるのだ。
立ち泳ぎができないわけではないが、とにかく子供のころから水は苦手だった。
そんな夢の中では、大抵おれは無邪気に泳いで遊ぶことにしている。
けれど、決して油断はしない。水の中には巨大すぎる魚が襲ってこないとも限らないし、
未知の生物が足を引っ張るかもしれない。頭の片隅に、不安を抱きつつも泳いでいる。あまり深くまでは潜らない。
この夢にはストーリーらしきものは存在せず、ただおれの前に「場所」だけが提供されるだけで、何をやろうが自由だ。
夢から醒めると、疲れがとれており、気分もいいよ。なにより眼の保養になる。それぐらいステキな場所。
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