「現場でのスリ合わせ」というのは、日本の悪しき習慣かもしれんね。
ヘナチョコな部品同士でも、現場の職人が削ったり磨いたりして、どうにか組み付けてしまう。
なまじ器用だからそれが出来てしまうんだが、それだと互換性がない・・・
以前仕事で、商社の人から面白い話を聞いた。日米ポンプメーカーの比較だ。
高級な渦巻きポンプの羽根車の端面は、それが入っているケーシングとのスキマが重要になるらしい。
非常に狭いスキマで、そういう風に作るには苦労が伴うとの事。
日本は公差を鬼の様に守って部品を削ろうとするが、なかなか上手く出来ない。
そして結局は、組み立て屋が手仕上げで部品を手直しし、ツジツマを合わせて完成させちまう。
米国は超正確な部品作りを、最初っからあきらめる。当然、100.001mmとか100.003mmとかに寸法がバラつく。
それをタナに並べておき、スキマのクリアランスが合致する羽根車とケーシングを選んで合体させる。
もちろん部品のナンバーと実寸法は控えておき、後でメンテ時の部品交換する時に困らない様にしておく。
米国は合理的っちゃあ合理的なんだが、「なるほどな〜」と思った。
ひょっとしたらこれ、戦前もそれぞれこういう思想だったんじゃないか?
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