神経伝達物質の分泌能力は、遺伝や脳の器質的欠陥によって左右される部分ももちろんある。
女が男ほどにはセロトニンの分泌能力を高められないのもその内である。
ただ、かなりの域まで後天的にも増長が可能なものだし、
それによって生まれてくる子供の先天的な分泌能力を増長させてやることもできる。
生まれてくる時点まではもちろんのこと、物心がついて自発的な学習能力が
確立されるまでの幼児のうちにも、子供が自分で分泌能力を高めるようなことはまずできない。
なおかつそこまでが「三つ子の魂百まで」などと言われるほど、本人の人生を大きく左右する
基点ともなる。だからこそその間までは、親の側が分泌能力を高めてやる努力をすることが必須となる。
乳飲み子であるうち、まだオムツが取れないヨチヨチ歩きのうちにも、
世話をする親がセロトニン欠乏に見舞われていたりするようなら子供もそれに感化され、
落ち着きのなさや学習能力の低さなどが助長されてしまうことが大いにあるだろう。
別に虐待なんかせず、なるべく優しく接してあげるのだろうとも、それがうわべだけであって、
心中には不安を抱えていたりするようなら、それが鋭敏に察知されて、やはり悪影響を及ぼすだろう。
共働きによる忙しさだとか、増税による生活不安だとか、当然赤ん坊が頭では理解できずとも、
抱きかかえる親の心から不安感として伝達されて、直接的にはセロトニン欠乏による情緒不安定、
間接的にはその他諸々の精神病や、知能や体力の低さにまで結実してしまいかねない。
子供だましでなんとかなると思ったところで、親の因果はちゃんと子に報うのである。
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