>>104 戦歴記録を見ていけば分かる事がいくつかあるでしょう。
そして零戦の真価というのも見えてくるかもしれません。
零戦とF-4Fが直接対決したのは主な戦闘を挙げれば以下の4つになります。
1.珊瑚海海戦
2.ミッドウェー海戦
3.ラバウル航空戦
4.南太平洋海戦
また、どのような状況で戦闘となるのかですが、戦例から見る限り大まかに以下の3つに分けられます。
1.(自軍艦隊・基地での)迎撃戦闘
2.遭遇戦闘※1943年以降は遭遇戦自体が激減する
3.(陸上攻撃機・艦上爆撃・雷撃機等の)護衛戦闘
それ以降は一方の主役F-4Fが米海軍では主役ではなくなっていくので割愛したいと思います。
また、「戦闘機だけで戦闘になること自体が稀」であることも前提で考えるべきでしょう。
(戦争とは"相手の戦闘機を撃墜する事"が主目的ではない。遭遇戦・一部の迎撃戦・航空優勢確立のための航空撃滅作戦を除き戦闘機だけによる戦闘は"戦争"では無意味で発生し得ない。)
また、1943年以前の米海軍における空母運用思想もあり、艦載機の中で戦闘機の比率は常に低かった(つまりF-4Fは零戦に比べ数的劣勢に置かれることがほとんどだった)事も加味するべきかもしれません。
まず、零戦ですがミッドウェー海戦時までの結果だけで言えば以下のとおりです。
・同数かそれ以下のF-4F戦闘機隊が相手の場合、迎撃・遭遇戦においてはかなり優勢
・同数以下のF-4Fを含む攻撃隊が相手の場合、迎撃戦においてはかなり優勢
・同数かそれ以下のF-4Fが相手の護衛戦闘の場合、かなり劣勢
零戦は、対戦闘機戦闘を主眼としていますから、敵の主目標が艦爆・艦攻・陸攻だった場合、格闘戦を挑んでも無視・回避される場合が多く、まともにF-4Fと戦闘できませんでした。
(一部のF-4Fは任務を無視しして零戦と格闘戦を行っていますが、撃墜されています。)
(続く)
返信する