携帯カメラじゃ基礎が身につかないと書きましたが、携帯カメラで沢山撮れば、画角に関しては上手くなると思います。
4x5の背面に浮かぶ像って凄く客観的に空間の切り取りができるので、とても画角の勉強になると言われてきましたが
携帯カメラは、それが日常的に手軽にできると思います。
今の中高生が撮った写真を見ると、画角に関しては、上手いなーとか面白いなーと思うものが結構あります。
ただ、それ以外の技術に関しては、殆ど身につかないかと思います。
例えばシャッターチャンスとかは、写真撮影においてとても重要な要素だと思いますが、携帯のカメラやコンデジはタイムラグがあったりします。
実際、彼らが携帯で友達を撮影する時にやっているのは、シャッターを人に合わせるのではなく、人がシャッターに合わせて撮影をしている事が多いです。
高校生の写真展等でも、殆どが、友達や自分を使って繰り返し撮影したものか静物や風景写真が多い様に思います。
つまり、携帯カメラの使い方が身についてしまっていて、デジカメを使ってはいても、その手法で撮ってしまっているなぁと感じる事が多いです。
アンリ・カルティエ・ブレッソンという写真家の代名詞「決定的瞬間」。
多分、プライベートでは決定的瞬間を沢山撮っていても、いざ、作品を撮りましょうってなった時に、そういう思考にならない。
ただ、写真って、画角と時間の切り取りですから、半分しか考えずに撮影していれば、魅力も半分になるって感じですかね?
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